変わらぬ古里感じて 向陽高校、「汗水節」英語と中国語で歌唱へ


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英語と中国語で汗水節を歌い、披露に向けて練習を重ねる生徒たち=25日、八重瀬町の県立向陽高校

 【八重瀬】28日に八重瀬町中央公民館で開かれる「第6回世界のヤエセンチュ大会歓迎の夕べ」に、県立向陽高校(半嶺通男校長)の生徒らが出演し、町ゆかりの民謡「汗水節」を英語、中国語の両言語で歌って披露する。歌詞は同校の生徒たちが翻訳した。「大会参加者に『沖縄に帰ってきた』と実感してもらい、沖縄では今も歌が受け継がれ、いつまでも変わらないという安心感を感じてほしい」と願いを込めている。

 同校の国際文科英語コースと国際文科中国語コースの3年生が2015年11月、2年生のときに「異文化理解」の授業で汗水節の翻訳に挑戦したことがきっかけ。歌詞の意味や背景を学びながら、班で分担して6番まで翻訳した。

 「もともと歌詞を知らなかった」という宮良優輔さん(18)=中国語コース3年。「韻を踏んだり、メロディーに合わせて、うちなーぐちから訳すのが大変だった」と振り返る。

 安次嶺佳澄さん(18)=英語コース3年=は「沖縄の歴史や移民について興味を持った。沖縄の若い人にウチナーンチュ大会に関心を持ってもらい、みんなで歓迎したい。『お帰り』とみんなに言ってあげたい」と語る。

 大会当日は英語の歌詞を合唱部が、中国語の歌詞を中国語コースの2年生が歌う。英語で歌う齋藤みおさん(17)=2年=は「英語で歌うのは初めて。ALTの先生に発音を直してもらいながら練習して、大会参加者に英語で歌詞を理解してほしい」と意気込んだ。