沖縄県内外、世界中のウチナーンチュが「ウチナーンチュであること」を祝う記念日「世界のウチナーンチュの日」を翁長雄志知事と共に宣言したのは、名護市在住の比嘉アンドレスさん(41)=アルゼンチン3世=と伊佐正アンドレスさん(26)=ペルー3世=だった。2人が「海外には国を挙げて祝う日があるが沖縄にはない」と考え、名護市議会に陳情を出すなどして働き掛けたのが全ての始まりだった。
宣言後は会場の人が駆け寄って握手を求めるなど、参加者と喜びを共有した。ステージ上の2人は思いがあふれ、予定にはなかった「ウチナーンチュコール」を会場を見渡しながら満面の笑顔で10回以上繰り返した。伊佐さんは「歴史的な瞬間だと思ったので、コールで心を一つにしたかった」と振り返った。
比嘉さんは「海外とこの島のウチナーンチュの心が統一し始めた」と意義付けた。今に生きるウチナーンチュに限らず「天国の先祖への感謝、これから生まれる子どもたちへの希望の気持ちも込めた」と述べた。