「内外のウチナーンチュが、互いに思い合っていることを感じた」。5日間の大会期間は、沖縄県民にとって沖縄と海外のつながりを再認識するとともに、沖縄の在り方を見詰め直す契機にもなった。閉会式に参加した琉大付属中1年の川村梨紗さん(12)=浦添市=はBEGINやアルベルト城間さんらの音楽に合わせて参加者が互いに肩を組み、一緒に歌う場面を目の当たりにし、「これまで感じなかった、沖縄と海外の密接なつながりを感じた」と驚いた様子だった。自身も米国に親戚がおり「会員制交流サイト(SNS)を通して交流を深めたくなった」と意欲を見せた。
「どんなに長い間沖縄から離れて住んでいても、エイサーやカチャーシーの音には反応する。ウチナーンチュのアイデンティティーが根付いていることを感じた」と話すのは山城定雄さん(64)=東村。「三線や舞踊など、文化を通じたつながりを強く感じた。県民自身がもっとうちなーぐちや伝統芸能を大切にしないといけない」と訴えた。