琉球料理の魅力、シンガポール映画に 「ジーマーミー豆腐」


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 琉球料理をテーマにしたラブストーリー映画「Jimami Tofu(ジーマーミー豆腐)」の撮影が5日から始まり、主演兼監督を務めるシンガポール出身のジェイソン・チャンさんや出演する県出身の俳優・津嘉山正種さんらが14日、県庁で記者会見した。チャンさんは「琉球料理を食べたら懐かしさやほっとした感じがした。この映画をきっかけに琉球料理が世界に広まってほしい」と意欲を示した。

 県内では約1カ月間、那覇市首里金城町や今帰仁村を中心に撮影する。津嘉山さんのほか、県出身ダンサーの仲宗根梨乃さん、東京都出身の女優山本真理さんらが出演する。

 映画はシンガポール人シェフRyan(チャンさん)が、沖縄で琉球料理の魅力にひかれて店主の佐久本(津嘉山さん)に弟子入りする。Ryanのかつての恋人で、料理評論家として活躍する佐久本の娘Yuki(山本さん)。Yukiの友人で、佐久本を紹介したNami(仲宗根さん)はRyanと一緒にいるうちに思いを寄せる。

 津嘉山さんは「外国の視点で琉球の歴史や交易を見詰め、沖縄の心を問いていく映画だと思う」と話した。仲宗根さんは「ウチナーンチュなのに映画を通して改めて沖縄の良さを知った」と笑顔で語った。

 映画は沖縄観光コンベンションビューローと県のフィルムツーリズム推進事業の助成対象で、シンガポール映画では初めて。来年2月にシンガポールで上映し、3月以降は那覇―香港、台湾を含む航空93路線で機内上映する。県内上映は現時点で調整中という。

英文へ→Ryukyuan food to be theme for Singaporean film “Jimami Tofu” November 16, 2016 Ryukyu Shimpo