新基地阻止誓う 名護市長ら辺野古の浜で初日の出


この記事を書いた人 松永 勝利
「ジュゴンを守ろう」と書かれた連だこが揚がる中、海に昇る初日の出をながめる市民ら=1日午前7時27分、名護市辺野古の松田ヌ浜

 【名護】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設の準備が進む名護市辺野古の松田ヌ浜には1日朝、初日の出を見ようと各地から約250人が訪れ、新しい気持ちで新年を迎えた。午前7時20分、雲の向こうから日が昇り、光が真っすぐ浜に差し込むと拍手が沸き起こった。
 地元・名護市の稲嶺進市長やヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表、辺野古在住で長年座り込みを続ける島袋文子さんらは、基地建設阻止の誓いを新たにし、海に向かって祈りをささげた。
 稲嶺市長は「辺野古も高江も(建設を)止めることを誓い合うきょうの日でありたい。力を合わせて頑張ろう」とあいさつした。
 安次富共同代表は「日米両政府にウチナーンチュの底力を見せないといけない。絶対勝てる」と意気込んだ。
 浜の別の地点では「明けましておめでとう 勝つまで負けないぞ ジュゴンを守ろう」などと書いた連だこを揚げる人々もいた。
 地元の若者も集まって新年を祝った。島袋太貴さん(21)は初日の出を見た後に友人同士で景気付けに海に飛び込んだ。「毎年恒例でやっている。ずっとこうやっていられる関係でいたい」と寒さに震える声で話した。【琉球新報電子版】

名護市辺野古への新基地建設阻止を誓い、初日の出に合わせて手をつないでガンバロー三唱をする人々=1日午前7時37分、名護市辺野古の松田ヌ浜