シーサーのルーツといわれる石獅子の魅力を体感するワークショップ「表情いろいろ My石獅子を作ろう」(琉球新報社主催)が12日、那覇市の琉球新報社で開かれた。県内各地の石獅子を調査し、オリジナル石獅子の制作も手掛ける若山大地さん・恵里さん夫妻(スタジオde―jin)が講師を務め、歴史を紹介しながら参加者の制作を手伝った。9組15人がハンマーとノミで琉球石灰岩を削り、世界に一つだけの石獅子作りを楽しんだ。
琉球新報の副読紙「週刊かふう」と、ウェブマガジン「琉球新報Style」で連載「石獅子探訪記」を掲載中の若山夫妻。八重瀬町富盛にある県内最古の「富盛の石彫大獅子」などを紹介しながら、県外の「こま犬」との違いなどを説明した。
石獅子作りが始まると、初めは恐る恐るノミを振るっていた参加者も次第に作業に熱中した。森山未来(みき)さん(12)=南風原町=は「石がいっぱい削れたときが気持ちよかった」と笑顔。娘2人と参加した村岡禎子さん(43)=与那原町=は「見てるだけのつもりが親の方がはまってしまった。帰りにノミを買って続きをやりたい」と声を弾ませた。