クレーン船でブロック投下 辺野古新基地建設 反対市民80人を排除


この記事を書いた人 松永 勝利
汚濁防止膜を固定するためのアンカーとなる大型コンクリートブロックを投下する大型クレーン船=23日午前10時55分、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設で、大浦湾海上では大型クレーン船2隻が23日午前10時前後から、相次いでクレーンを伸ばし、汚濁防止膜を固定するためのアンカーに使う大型コンクリートブロックの投下を進めている。一方、基地建設に反対する市民ら約80人は午前から米軍キャンプ・シュワブのゲート前に座り込んだ。県警の機動隊員らが午前8時50分ごろ、座り込む市民らを排除し、オレンジ色の袋など資材を積んだトラック8台が午前9時すぎから基地内へ入った。

基地建設に反対する市民を排除する機動隊員ら=23日午前8時55分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 基地建設予定地となるシュワブ沿岸の大浦湾海上では、臨時制限区域に沿った支柱付きの浮具(フロート)を点検し、補修する作業員らの様子が確認された。海底ボーリング(掘削)調査用の大型特殊船「ポセイドン1」(4015トン)も引き続き、湾内に停泊している。【琉球新報電子版】