【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で25日、大型トラックなど6台が米軍キャンプ・シュワブ内に入った。その際、県警が約15分間通行を規制、ゲート前の国道329号は一般車両約100台を巻き込む渋滞となった。市民らは最大で少なくとも約150人が座り込んだ。
トラックが到着すると、交通規制と同時に機動隊がゲート前に座り込む約80人の市民を排除し、午前8時57分に最初のトラックがシュワブ内に入った。
抗議をしていた泰真実(やすまこと)さん(51)は「トラックが入る10分前から機動隊が排除を始めている。警察は排除理由を『道路交通法』と言っていたが、往来妨害をしていないので、それは当てはまらない。私たちはゲート前に座っていただけだ」と話した。「交通渋滞を発生させているのは機動隊だ」と語った。
海上では移設に反対する市民が抗議船3隻とカヌー11艇で工事を監視していたが、作業をする様子はなかった。
一方、キャンプ・シュワブゲート前で25日午前9時半ごろ、名護市辺野古在住の70代男性が運転する軽トラックと、60代の抗議市民の男性が運転するワゴン車が接触する物損事故が発生し、一時騒然とした。