「全国と連携し新基地阻止を」 桜井国俊氏、那覇で講演


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
桜井国俊氏

 名護市の辺野古新基地建設反対を掲げる那覇市の「安里・大道・松川島ぐるみの会」は25日、埋め立て承認を検証した第三者委員会委員を務めた桜井国俊沖大名誉教授を招いた講演会・学習会を那覇市安里一区公民館で開いた。桜井氏は「辺野古のアセス(環境影響評価)はオスプレイの配備を隠したままの調査で、国際的にはアセスの名に値しない。沖縄は全国の自治体と連携し新基地建設を阻止しなければならない」と訴えた。約50人が参加した。

 辺野古埋め立て承認の撤回について、桜井氏は「前知事が承認した際の留意事項への違反に基づく撤回と、県民投票に基づく撤回の二つがある。県民投票は時間がかかり、(工事中断に伴う損失を)補償する必要性も出てくる」と指摘した。

 桜井氏は、今後沖縄が目指すべき道として(1)子どもたちがもっと沖縄の歴史や自然を学ぶ環境をつくる(2)憲法94条で認められている条例制定権を使う(3)オスプレイのフライトプランの事前公開を要求する―などを提言した。