樽仕込み泡盛の味 久米仙酒造 「ジェム」来月発売


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「G.E.M.」をPRする久米仙酒造の平良正諭輝会長(左)と比嘉洋一社長=21日、県庁

 久米仙酒造(那覇市、比嘉洋一社長)は4月1日に、樽(たる)仕込み泡盛の原酒の味を再現したリキュール「G.E.M.(ジェム)」を発売する。2001年に蒸留した樽仕込み泡盛の原酒をベースに20年以上熟成した泡盛原酒を20%ブレンドしている。21日、同社の平良正諭輝(まさゆき)会長と比嘉社長が県庁で会見して新商品をPRした。

 2017年度の年間販売本数は3千本を目標とする。これまで樽仕込み泡盛の原酒は、酒税法により販売できなかったが、同社は研究を重ねて独自の製法により原酒の味わいを再現することに成功した。

 「G.E.M.」はGenuine Extra Maturedの略称で、特別に熟成させた本物という意味。琥珀(こはく)色で、バニラなどのような独特の香りと深い味わいが特長という。瓶詰め700ミリリットルで、希望小売価格は6500円(税抜き)。アルコール度数は42度。4月1日から県内外の酒販店や量販店、百貨店などで販売する。今回の商品化は県の「琉球泡盛マーケティング強化事業」の一環。平良会長は「本当のおいしさをみんなに味わってもらいたい」と述べた。