「県は早く辺野古承認撤回を」 名護市汀間、三原両区長が要請


この記事を書いた人 松永 勝利
県の吉田勝広政策調整監(手前)に名護市辺野古の埋め立て承認の早期撤回を要請する名護市の新名善治汀間区長(向かい中央)と比嘉徳幸三原区長(同左)=26日午後、県庁

 名護市汀間区の新名(にいな)善治区長と三原区の比嘉徳幸区長が26日午後、県庁に吉田勝広政策調整監を訪ね、25日に護岸工事が始まった名護市辺野古沖の埋め立ての承認を早期に撤回するよう要請した。新名区長は「基地を造らせないための行政上の手続きをどんどんやってほしい。絶対に基地は造らせないとの思いで要請に来た。早期に撤回をしてほしい」と述べ、翁長雄志知事の1日も早い決断を求めた。
 要請を受けた吉田調整監は「知事も慎重に協議していきたいと話している。現場の声も拝聴している。私たちはあらゆる手段を行使して新基地は造らせないということで頑張っている。理解してほしい」と述べるにとどめた。
 新名区長は「われわれの地域の目の前で昨日埋め立てが行われた。地元としては悠長なことは言ってられない。地域としては自然の破壊を毎日毎日見ている立場としては、いろいろな状況も分かるが、一日も早く撤回して工事作業を止めてほしい」と訴えた。
 2年前に辺野古新基地建設に反対を表明している三原区の比嘉区長は「次の世代に負の遺産を残すことはできない。絶対に抗議して阻止していきたい」と決意を表した。【琉球新報電子版】