名護市東岸の辺野古新基地建設予定地に近い汀間区の新名(にいな)善治区長と三原区の比嘉徳幸区長が26日、県庁に吉田勝広政策調整監を訪ね、25日に護岸工事が始まった辺野古埋め立ての承認を早期に撤回するよう要請した。新名区長は「基地を造らせないための行政上の手続きをどんどんやってほしい。絶対に基地は造らせないとの思いで要請に来た。早期に撤回してほしい」と翁長雄志知事の一日も早い決断を求めた。
要請を受けた吉田調整監は「知事も慎重に協議していきたいと話している。私たちはあらゆる手段を行使して新基地は造らせないということで頑張っている。理解してほしい」と応じた。
早期撤回要請は、汀間区が4月中旬の総会で、三原区は24日の役員会でそれぞれ了承された。新名区長は「われわれの地域の目の前で昨日埋め立てが行われた。自然破壊を毎日毎日見ている立場としては、(撤回に向けた県の)いろいろな状況も分かるが、一日も早く撤回して工事作業を止めてほしい」と訴えた。
2年前に辺野古新基地建設に反対している三原区の比嘉区長は「次世代に負の遺産を残すことはできない。絶対に抗議して阻止したい」と決意を表した。