甘み、油臭、雄ヤギ…49分類 泡盛の風味「見える化」


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
泡盛の味わいや香りを体系化した「泡盛フレーバーホイール」の完成を発表する関係者=26日、県庁

 沖縄国税事務所、県工業技術センター、琉球大学、沖縄工業高等専門学校の4機関は26日、泡盛の味や香りの表現を49語に分類し、円形に配列することで関連性を図示した「泡盛フレーバーホイール」の完成を発表した。「甘み」や「ボディー感」といった味わいの表現から、においでは「バニラ」や「果実」「油臭」、美食家で知られた尚順男爵が残した「雄ヤギ」などを網羅している。

 ワインやビール、香料の分野では、フレーバーホイールを使って風味の特性を見せることが進んでいる。泡盛ではメーカーや専門家がさまざまな言葉で味や香りを表現しているものの、表現方法の明確な基準など体系的な整理はなされていなかった。

 泡盛の多様な香味を一般の人に知ってもらう手助けとして活用を図るほか、複数の項目の大きさを図示した「レーダーチャート」の形で泡盛のラベルに表示して酒質を「見える化」し、商品選択の参考にすることも検討する。