6月23日の慰霊の日を前に、沖縄県糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂(座安毅所長)で15日、平和祈念像のほこりを取り払う「浄(きよ)め」が行われた。沖縄バスのガイドや県工芸振興センターの研修生、祈念堂の職員ら30人が参加し、平和への思いを込めて高さ約12メートル、横幅約8メートルの祈念像を丁寧に拭き清めた。
浄めは、慰霊の日の前と年末の2回行っている。
3回目の参加となったバスガイドの瀬嵩美紀さん(27)は以前、修学旅行生と一緒に大田昌秀元知事の講話を同祈念堂で聞いた。「先日、大田が亡くなったこともあり、今年はより一層平和について考え、しっかり伝えていかなければならないと思いながら像を磨いた」と語った。
沖縄平和祈念堂では22日午後7時から沖縄全戦没者追悼式前夜祭が開かれ、琉球古典音楽や琉球舞踊が奉納される。【琉球新報電子版】