【沖縄】沖縄市の安慶田中学校は29日、地域住民を招きビオトープ見学とジューシー会を開いた。特別支援学級の生徒と地域支援コーディネーターが、校内のビオトープで収穫したターンム(田芋)と米を使ってターンム田楽やターンムジューシーなどを作り、振る舞った。山城武君(15)=安慶田中3年=は「愛情を込めて作った。おいしくにぎやかに食べてもらいたい」と笑顔を見せた。
安慶田中のビオトープは、もともと水はけが悪くヘビなどもいて危険なため立ち入りが禁止されていた場所に作られた。当時の校長の「安全で有効な場所にしたい」との思いに、地域コーディネーターをはじめ地域住民が立ち上がり、業者を一切使わずに作り上げた。現在は池や水路をメダカが涼やかに泳ぎ、オクラレルカが揺れるそばを赤トンボが飛び交う癒やしの場となっている。
照屋自治会の宮里愛子さん(86)は「ビオトープには金魚も泳いでいて上等だった。ターンムジューシーも味付けばっちりでおいしい」と話した。【琉球新報電子版】