K1とK9護岸で砕石積む 辺野古新基地建設


この記事を書いた人 松永 勝利
新基地建設に向けた資材搬入用道路工事で砕石を砂浜に下ろすクレーン=1日午前9時ごろ、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題で1日午前、キャンプ・シュワブ沿岸ではK9護岸と辺野古崎南西側の沿岸で、工事が続いた。
 K1護岸予定地に近い辺野古崎南西側の資材搬入用道路の工事では、砂浜と道路の段差をなくすため、クレーンで砂浜に砕石を積む作業が続いた。K9護岸工事現場では、網袋に入った砕石を置く作業が行われた。
 抗議船4隻とカヌー13艇が海に出て「海を壊すな」などと訴えた。東村高江でヘリコプター着陸帯の工事が再開したことに「あまりにも横暴だ」などと声を上げた。

猛暑に耐えながら、座り込みを続ける市民ら1日午前、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前

 キャンプ・シュワブゲート前では、昨日の豪雨から一転して32度を超える猛暑となり、市民90人が座り込み、基地建設に反対の声を上げた。
 読谷村から週に2回座り込みに参加している河野道夫さん(75)は「高江でも工事が再開した。沖縄のきれいな海や山が破壊されるのは自分の体をえぐられるようにつらい」と嘆いた。午前11時現在、基地内への資材の搬入は行われていない。【琉球新報電子版】