【東京】稲田朋美防衛相は7日の会見で、6月の参院外交防衛委員会で辺野古新基地が建設されても別の返還条件が満たされなければ普天間飛行場が返還されないと明言した問題について、新基地完成までに米側と交渉し返還条件を満たすとの考えを示した。
辺野古の運用開始までに普天間は返還させるとして「辺野古移転後も普天間が返還されないということは全く想定していない」と主張した。
稲田氏は返還条件を満たすための根拠は示さず、これまでの発言を撤回することもなかった。
返還条件の一つ、米軍による緊急時の民間空港の使用について、県が対象となり得る那覇空港は使わせないと指摘している点については「現時点で何か具体的に決まったことがあるわけではない」と明言を避けた。
県が返還条件について説明を受けていないと主張していることに対しても、条件が明示されている2013年4月の嘉手納基地より南の米軍基地の返還・統合計画を当時の小野寺五典防衛相が仲井真弘多知事に説明していると指摘した。