「跡利用ではリンク」 江崎沖縄相 8、9日に来県


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 【東京】江崎鉄磨沖縄担当相は3日の閣議後会見で、辺野古の基地建設と沖縄振興策はリンクするかどうかについて「普天間の跡地利用、活用といったときには当然、振興策とリンクすべきだということで、それぞれの省庁と話し合うところに来ている」と述べ、跡利用問題ではリンクしているとの認識を示した。

 一方で振興策は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題と別との見方も示した。官邸で8、9日に沖縄を訪問する考えを示した。

 辺野古移設問題について「(振興策と)切り離して、(普天間飛行場の)辺野古移転は外務省、官房長官が一生懸命取り組んでいる」と述べた。その上で「何よりも、もっと沖縄県民の話を真摯(しんし)に聞きながら、しっかりした打開策を見いだすべきだ」と話した。

◇江崎氏人物像 最年長担当相、手腕は未知数

 【東京】沖縄担当相に就任した江崎鉄磨衆院議員は愛知10区選出で、現在6期目。73歳での就任は、歴代の沖縄担当相の中で尾身幸次元財務相の68歳を超えて最年長となる。

 初入閣の心境を「日暮れて道遠し(年を取ったが目的達成には程遠いことの例え)」と表現した。

 総務庁長官や通産相などを歴任した父の故江崎真澄氏の秘書を経て、1993年に初当選。2000年には外務総括政務次官に就任し、九州・沖縄サミットの開催に関わった。その後は国交副大臣や衆院法務委員長などを務めたが、沖縄関係の役職に就いたことはない。

 米軍普天間飛行場問題や沖縄振興に関する目立った発言もこれまでなく、手腕は未知数と言える。