一万人のエイサー踊り隊の前夜祭が5日、那覇市で開かれ、海外移住者の子弟と県内の若者が交流しながら歴史や文化を学ぶ「ウチナージュニアスタディー」の参加者33人もエイサーを披露した。世界のウチナーンチュが一緒になった迫力ある演舞に、会場は一体となって盛り上がった。
プログラムは7月30日~8月5日に実施され、北米や中南米など9カ国から16人、県内から17人が参加。「琉球國祭り太鼓」の指導の下、期間中は毎日エイサーを練習した。
5日、パレットくもじ前には、親族や観光客が詰めかけた。
ジュニアスタディーの参加者は、当初緊張した表情だったが、手拍子や指笛を受け次第に笑顔が出るように。「ミルクムナリ」、
「三線の花」の2曲を演じきると、抱き合って涙を流した。
向陽高校3年の大城里緒さん(18)は「1週間で覚えるのは大変だったが、言葉が分からない国の子たちともエイサーのおかげで仲良くなれた」と涙を拭った。
エイサー歴8年というアルゼンチンの岡山・アグスティナ・アイリンさん(18)は、「沖縄で踊りたいと思っていた。夢みたいだ」と感極まった様子だった。