オスプレイ墜落に懸念 沖国大ヘリ墜落から13年


この記事を書いた人 大森 茂夫
沖国大主催の「集い」で、声明を読み上げる前津栄健学長(左から2人目)ら=13日、宜野湾市の同大墜落現場モニュメント前

 【宜野湾】13日で宜野湾市の沖縄国際大学に米軍ヘリコプターが墜落した事故から13年となった。沖国大は「普天間基地の閉鎖を求め、平和の尊さを語りつぐ集い」を開いた。前津栄健学長は声明を読み上げ、普天間所属のオスプレイの墜落が相次いでいることに「13年前の惨事を思い起こさせた。県内上空を飛行し、危険性は増大するばかりだ」と批判し、普天間飛行場の閉鎖・撤去を日米両政府に求めた。普天間を抱える宜野湾市民からも「また墜落するのではないか」などの声が上がり、米軍機墜落への危機感が高まっている。

 集いは、墜落事故の発生時刻に近い午後2時から始まり、学生や職員ら約140人が参加した。普天間飛行場所属のオスプレイは昨年12月に名護市安部の浅瀬に墜落、今月5日にはオーストラリア沖で墜落した。前津学長は「それ(オスプレイ)以外にも航空機関連の事故が頻発している。米軍基地があるが故の危険性は周知の事実だ」と述べた。

 学生を代表して4年生の大城穂さん(22)はヘリ事故について「周辺住民に恐怖と怒りを植え付けた。過去のものにしてはいけない」と強調。「沖縄の未来を担う1人としていびつな宜野湾市の現状を大学から発信したい」と訴えた。

英文へ→Osprey still causing apprehension 13 years after university campus helicopter crash in Ginowan