三線音楽の普及目指す
「物心ついた時にはすでに三線を片手に琉球民謡に親しんでいた」
流ちょうな日本語でこう話すのは、県系3世の新垣有紀さん(25)。24歳の時、琉球民謡協会が主催するコンクールで教師免許を取得した。祖父母の石原春雄さん(67)、照子さんは米カリフォルニア州リバーサイドで琉球民謡研究所を営む。新垣さんは、祖父母の指導の下、9歳から本格的に三線に取り組み始めた。
2014年6月には、琉球民謡協会のコンクールで優秀賞を獲得した。石原民謡研究所の門下生で友人のエイミー小野さんは最高賞に合格した。小野さんは2年前、県費留学生として沖縄県立芸大に留学。その後、沖縄に滞在し、琉球芸能の研さんに励んでいる。
将来の夢は「ジャズ・ミュージシャン」という新垣さん。友人の加山美和さんらと一緒に、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」を通して三線をベースに琉球民謡をアレンジした音楽を配信し、普及に取り込んでいる。
北米沖縄県人会の1月の新年宴会、7月のピクニック、10月の基金募集バザーをはじめ、その他のイベントでも祖父母と一緒にボランティアで演奏活動をしている。心の優しい、将来が期待される若者だ。
(当銘貞夫通信員)