【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、社民党自治体議員団全国会議(高田良徳議長)の議員や市民ら約80人が18日、辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前に座り込み、新基地建設に抗議した。
同会議の山岡健一今治市議によると、機動隊員が議員らを排除した際、山岡氏に「クソが」と発言したという。県警は取材に対し「発言は確認されていない」と否定した。
海上では沖縄防衛局がシュワブ内の「N5護岸」建設予定地付近で砕石を設置するなどして、仮設道路工事を進めた。クレーンで付近の浜辺にコンクリートブロックを複数並べ、17日までに浜辺に運んでいた汚濁防止膜をコンクリートブロックにつなげる作業も確認された。市民らは抗議船3隻とカヌーで抗議した。
山岡氏は3人の機動隊員にごぼう抜きされ、足を持っていた隊員が「クソが」発言したという。山岡氏は「以前、(東村高江で大阪府警の機動隊員による)『土人』発言もあったが、心ない警官もいるんだなと思った。言葉の暴力だ」と憤った。
同会議は研修で来県している。高田議長は「新基地建設は盗んだ車を『新車にしろ』と言っているようなものだ。全国の問題として考えないといけない。各地域に帰って運動を広げたい」とあいさつした。