「和牛五輪」上位目指す 沖縄県代表14頭出場 来月、宮城で開催


この記事を書いた人 平良 正
第11回全国和牛能力共進会に出品される牛を見送る農家=29日、本部町の本部港

 5年に1度の「和牛のオリンピック」といわれ、9月7日から宮城県で開かれる第11回全国和牛能力共進会(全共)に向け、出品される沖縄県代表の種雌牛たちが29日、開催地に向けてフェリーで出発した。同日、本部町の本部港で出発式が行われた。多くの畜産関係者が参加し「念願の上位入賞を目指す」と決意を新たにした。

 今大会は種牛の部で久米島町から5頭、伊江村から4頭、肉牛の部で本部町から3頭、沖縄市から2頭の計14頭が県代表として出場する。体格や肉質など和牛改良の成果を競う。

 今大会では初めて県内の生産者ら関係団体を横断した全県規模の協議会が発足し、県を挙げて全共に取り組んできた。本部港で開かれた出発式で県協議会の宮城源市会長は「この5年間で確実に沖縄の和牛は改良され、生産者の意欲も高まっている」と強調し、健闘を誓った。

 県勢は第4回大会から参加し、過去の成績は前回10回大会で記録した5位が最高だった。今回、県勢は過去最高となる3位以内の入賞を目指している。