経済

泡盛3社、世界へ団結 輸出拡大、ブランド化目指す

 泡盛の海外輸出拡大を目指し、忠孝酒造(大城勤社長)、瑞泉酒造(佐久本学社長)、久米島の久米仙(島袋正也社長)の3社がタッグを組み、海外でのブランド化に向けた取り組みを始める。国内市場ではライバル関係にある3社が団結して泡盛を売り込む異例の取り組み。初年度は沖縄総合事務局の協力を受け、泡盛未開の地の北欧アイスランドで11月からテストマーケティングに取り組む。現地人がバーやホテルでも飲める酒として泡盛を売り込み、ジンやウオッカ、テキーラと並ぶ「ハードリカー」を目指し、世界市場に打って出る。


泡盛の輸出拡大に向けたブランド構築で連携協定を結んだ(左から)瑞泉酒造の佐久本学社長、久米島の久米仙の島袋正也社長、忠孝酒造の大城勤社長、ブルーシップ沖縄の慶松大海社長=1日、那覇市の沖縄総合事務局

 1日、沖縄県那覇市の沖縄総合事務局で3社とコンサルティングのブルーシップ沖縄(慶松大海社長)が協定を結び、ハードリカーブランドの構築や販路開拓に連携して取り組むことを確認した。

 複数社が連携して取り組むことで資金調達や共同配送による効率化が期待できる。個別のブランドではなく「泡盛」として売り込む狙いがある。

 沖縄総合事務局によると、泡盛の輸出量は全出荷量約1万9千キロリットルの0・2~0・3%にとどまる。10年後の2027年には、泡盛出荷量の15%を輸出に振り向けることを目標に掲げ、泡盛出荷量の底上げにつなげる。

 初年度の舞台となるアイスランドはアルコール類が国の専売で、国の協力が得られれば全国で販売しやすい。アイスランドは欧米からの観光客も多く、それぞれの反応も測りやすいことから舞台に選んだ。

 11月に訪問団を派遣し現地の商習慣や流通経路について関係者と意見交換するほか、現地の日本大使館の協力を得てレセプションを行う。忠孝酒造の大城社長は「ハードリカーにはそれぞれ有名なカクテルがある。アイスランドで通用する泡盛カクテルも必要となる」と見る。ブルーシップ沖縄の慶松社長は「市場の反応を見て、統一ブランドやボトルを開発する案もある」と可能性を語った。

 久米島の久米仙の島袋社長は「ストレートで飲むのが好まれる市場なら泡盛の味わい、風味も評価されるだろう」と意気込みを語った。

 ライバルは日本酒ではなく、世界の銘酒だ。瑞泉酒造の佐久本社長は「従来の輸出は日系レストランなどが中心だった。沖縄の宝である泡盛を世界の人々に売り込んでいきたい」と話した。



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