【ハワイ=呉俐君】今年で設立20周年を迎えたWUB(ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネス・アソシエーション)の第21回世界大会が1日、米ハワイ州のハワイ大学東西センターで開かれ、世界各地から約300人が出席した。助け合いながら一緒に働くことを意味するハワイの言葉「フキラウ(Hukilau)」をテーマとした大会では、ウチナーンチュネットワークのさらなる構築と次世代の参加促進を誓った。大会後に20周年記念祝賀会も開かれ、節目を祝った。
開会式ではデービッド・イゲハワイ州知事をはじめ、富川盛武副知事、スティーブ・喜舎場・ソンブレロWUB第7代会長らがあいさつした。
イゲ知事は「この20年間で世界に広がるウチナーンチュを一つにまとめることが達成できたと実感する。今後もWUBを通して心を一つに進んでいきたい」と述べた。富川副知事は「WUBの世界各地でのビジネス交流は県にとって極めて重要な意義を持つ。本大会も沖縄と世界各地のさらなる経済・文化交流の発展につながると確信する」と翁長雄志知事のメッセージを代読した。
ソンブレロ会長は「これからもウチナーンチュネットワークを広げ、次世代の参加を促進して成功していきたい」と話した。
開会式では、歴代のWUB会長(初代~第6代)がそれぞれ基調講演した。クリーンエネルギーや大学間の連携などに関するシンポジウムも開催された。
WUBは1997年に設立され、沖縄をルーツに持つ人々が経済や文化、社会活動を通じて世界的に連携。16カ国・地域に24支部で約500人の会員がいる。