社会

チビチリガマが破壊 内部荒らされる 遺骨や遺物、折り鶴も 遺族「ひどすぎる」

荒らされたチビチリガマに眠る、鎮魂に祈りを捧げる知花安友波平自治会長=12日午後2時半ごろ、読谷村

 【読谷】沖縄戦で住民が「集団自決」(強制集団死)に追い込まれた読谷村波平のチビチリガマが、12日午前までに荒らされていたことが分かった。チビチリガマの証言収集などに長年携わっている知花昌一さんが同日午前11時ごろに知人のジャーナリストを案内した時に発見した。ガマ内部の遺骨が集められている部分も荒らされていた。遺族会によると、旧盆の5日までは荒らされていなかったという。

 ガマに残されていた遺物のびんやつぼ、急須などの遺物も割られていた。折り鶴が引きちぎられ、ガマの入り口にある「世代を結ぶ平和の像」の石垣が破壊されていた。立ち入り禁止の看板も倒されていた。

 遺族会の与那覇徳雄会長は「何のために。動機が分からない」と唇を震わせた。「今回は骨にも手を掛けられている。以前にもあったが今回はひどすぎる」と憤った。

 発見した知花さんは、内部の様子を見て「入れ歯も集められていた場所から散らばっている。(遺物の)びんやつぼ、包丁もねじ曲げられている」と説明した。

 彫刻を作った金城実さんは「誰がこんなことを。許しちゃいけない」とつぶやいた。
 チビチリガマでは、1987年11月にも平和の像が破壊され、遺族らによって像が再建された。【琉球新報電子版】

英文へ→Descendants outraged as Chibichiri Gama found vandalized, collected remains destroyed


荒らされた彫刻家の金城実さんの作品「世代を結ぶ平和の像」=日午後1時7分、読谷村波平のチビチリガマ入り口

荒らされていたチビチリガマ内部の遺物=12日午前12時45分、読谷村波平

荒らされていたチビチリガマの内部=12日午前12時45分、読谷村波平

全国から届いた千羽鶴も被害を受けた=12日午後0時58分、読谷村波平のチビチリガマ内

 


水やガソリンが入ったびんなどが割られていることを金城実さん(右)に説明する知花昌一さん=12日午後0時すぎ、読谷村波平のチビチリガマ内

警察の捜査に立ち会う知花昌一さん(左)=12日午後1時すぎ、読谷村波平のチビチリガマ入り口