【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で26日午前9時前から、カヌー艇11隻と抗議船3隻が、新基地建設現場の辺野古崎海上に出て、「作業はやめて。違法工事だ」と抗議の声を上げた。
「N5護岸」建設予定地付近では、採石を詰め込んだ網袋をクレーンで積み上げていく作業が続いた。昨夕に浜辺付近に搬入された砕石機とみられる機械も稼働しているのが確認された。作業員が舞い上がる粉塵を防ぐためか水をまきながら、細かい砂利の山を築いていた。
「K1護岸」建設予定地付近では、並べたコンクリートブロック状の構造物をボルトのようなもので固定するような作業が行われた。
辺野古崎周辺の海域では「潜水調査中」との旗を掲げた船が複数、作業していた。フロート内では、大型台船の上で複数の作業員の姿も確認できた。「K1護岸」建設予定地付近の陸上部側に造られた生コンプラント(生コン製造工場)のそばには、生コンを運搬するためのミキサー車が、少なくとも7台駐車しているのが確認された。
26日午前は「K9護岸」建設予定地では作業は確認されなかった。
米軍キャンプ・シュワブゲート前では新基地建設に反対する市民約40人が座り込んだ。
午前9時前、県警機動隊が市民を排除し、砕石などを積んだ工事車両57台がシュワブ内に入った。市民らは工事用の資材が搬入されている間も、「新基地建設阻止」「子どもたちの未来に基地はいらない」などと書かれた思い思いのプラカードを掲げ、意思を示した。【琉球新報電子版】