経済

沖縄県内外へ出店拡大 やっぱりステーキ 開業2年半、100万食も目前

 低価格のステーキハウスチェーン「やっぱりステーキ」を展開するディーズプランニング(沖縄県那覇市)が、9月に大分市、10月に福島県相馬市に相次いで県外出店した。椅子6脚を並べるのが精いっぱいのテナントビルの一角で営業が始まり、開業からわずか2年半で直営7店舗、フランチャイズ4店舗(県外2店舗含む)まで急拡大した。さらに今年中に宮城県仙台市のほか県内外5店舗の新規出店を予定し、開業以来100万食提供の大台到達も目前に迫っている。


分厚い赤身肉にこだわるやっぱりステーキの肉=那覇市のやっぱりステーキ&沖縄そばの店そばよし

 「(飲み会の)締めに何食べる?」「やっぱりステーキだろ」―。

 そんな沖縄の食文化にちなんで名付けたという「やっぱりステーキ」。200グラム千円という価格と「締めのステーキ」のキャッチコピーで、1人でも気軽に立ち寄れるステーキ店として一気に知名度を広げた。熱さを増す沖縄のステーキ商戦の中でも、飛ぶ鳥を落とす勢いを見せる業界の急先鋒(せんぽう)だ。

 「2千~3千円以上という高級なイメージのあるステーキを、一般の人に毎日でも食べてもらうには千円がマックス。でも、安いからといって、良い肉を出すことに妥協はない」と語るディーズプランニングの義元大蔵社長(42)。自身が高校卒業後に渡米した際に食べた赤身の分厚いステーキを基本に、米国で学んだマーケティングの知識を「やっぱりステーキ」の営業戦略で実践している。


「2年でここまでできたのは『あっぱれ』かな」と語るディーズプランニングの義元大蔵氏=2日、那覇市のやっぱりステーキ&沖縄そばの店そばよし

 千円という価格にこだわりながら、希少部位のミスジ肉を使い、手作業で下処理した分厚い肉を溶岩石プレートで焼いて提供する。家賃を抑えた出店場所や食券機の導入、サラダやライスのセルフサービスなど徹底した原価計算と経費削減によって提供価格を下げることにつなげ、顧客の満足度の高いコストパフォーマンスを自負する。

 「やっぱりステーキ」は2015年2月、那覇市の若狭大通り沿いにあるカクテルプラザビル1階で、通路沿いのエアコンもない6席のカウンターで営業を始めた。しかし飲み会帰りの客で行列ができ、思い切って松山店、国際通り店と出店したところ大ヒットした。地元客のリピート率の高さに加え、羽田空港ターミナルビルの広告放映に採用されるなど、観光客にも浸透する。

 県外では「あっぱれステーキ」の名称を用い、大分駅前の商店街セントポルタ中央町に出店した。福島県の相馬店は個室型のプレミアムとしている。目指すのは牛丼の全国チェーン吉野家のようなステーキの大衆化だといい、台湾などアジア出店や首都圏進出も視野に入れる。

 義元社長は「2年で県外出店できたのは、われながら『あっぱれ』かなと。地方重視のドミナント戦略で広げていきながら『何でこいつら東京に出てこないんだ』と思われたころに一気にいきたい」と語る。