大異業種交流会、那覇で開幕 大阪観光大は新沖縄分校検討


この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 貞治
大阪観光大の沖縄キャンパス計画を説明する明浄学院の山下智之顧問=12日、沖縄県那覇市の沖縄セルラーパーク那覇

 国内外の企業マッチングを進める「第8回オキナワベンチャーマーケット万国津梁大異業種交流会」(同マーケット運営事務局主催)が12日、沖縄県那覇市の沖縄セルラーパーク那覇で2日間の日程で始まった。台湾や韓国を含む252社が参加している。自社のPRを1分で行う「プレゼンサーキット」などの催しもあり、自社製品やサービスの販路拡大を目指すビジネスマンで活気にあふれた。

 大阪観光大(大阪府)が県内にサテライトキャンパスの開設を計画している。早ければ2019年春の開設を目指し、キャンパス用地の選定などの検討を進めている。観光業が大きな盛り上がりを見せる県内はもちろん、東京五輪に向けて全国規模で観光に携わる人材のニーズが高まるとみて、沖縄を舞台に人材育成を強化する。

 万国津梁大異業種交流会で、大学を開設する明浄学院の山下智之顧問が計画の概要を説明した。開設地や規模などは未定だ。

 大阪観光大は観光業界に従事する人材を育成する観光学部や、航空機操縦士を育成するコースなどを開設している。実機を使った飛行訓練が必要な操縦コースの授業で慶良間空港を活用している。座学は大阪のキャンパスで行っており、学生の負担を減らす観点からも沖縄にキャンパスを置く意義があるという。

 観光学部も設け、沖縄でも不足感が高まっている専門知識を持つ観光業従事者も育成したい考えだ。

 山下顧問は「沖縄でも高級リゾートの整備が進んでおり、専門的な教育を受けた人材がいっそう必要になる。沖縄キャンパスの開設が人材育成に貢献できるのではないか」と語った。