本部港から石材搬出 新基地建設、16日にも辺野古に


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新基地建設に使用する石材を台船(奥)から移し替える作業船(手前)=15日午後、本部町の本部港(小型無人機から撮影)

 【本部】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡る新基地建設で、沖縄防衛局は15日、本部町の本部港(塩川地区)で石材を海上輸送する作業に着手した。120台以上の大型トラックに積まれた石材が台船に移された。天候条件が整えば、16日に辺野古へ搬入する見通し。資材の海上輸送は、11月に奥港で行われて以来2回目。

 現場を監視していた市民によると、午前8時ごろ大型の台船が本部港に到着。午前8時半ごろから大型トラックが次々と石材を台船に運び込んだ。新基地建設に反対する町民など約20人が、トラックの前に立ち抗議した。県警機動隊が町民を排除し、正午前までに石材が台船に積み込まれた。午後からは台船に積まれた石材をさらに別の船に積み替え、午後3時ごろに船は岸から離れた。

 台船1隻に搭載される石材は、陸上での搬入に使われている大型トラック160台分の積載量に相当すると防衛局は発表している。