「荷物置き場必要」「乗り方講習を」 バス利用促進へ高校生がアイデア 沖縄県が初の意見交換会


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どうしたら高校生がバスを利用しやすくなるかアイデアを 出し合う生徒ら=21日、那覇市

 沖縄の慢性的な交通渋滞の緩和のため若い世代にも自動車から公共交通への利用転換を図ってもらおうと、沖縄県が高校生らによる意見交換会を初めて開いた。高校生自らが、どうしたらバスを利用しやすくなるかアイデアを出し合い、直接バス事業者に提案した。

 那覇市の八汐荘で21日開かれた「高校生によるバス利用に関する座談会」には、那覇国際や首里など5高校の1、2年生計15人と、バス事業者やPTA、県や県教委の担当者ら約40人が参加した。

 生徒らは3グループに分かれて、高校生がバスに「乗る理由」「乗らない理由」について、意見を交わした。乗る理由としては「車で送迎する親が大変」「友達とのおしゃべり」、乗らない理由では「定刻通りに来ない」「本数が少なく時間がかかる」などの声が上がった。

 生徒らは、高校生がバスを利用しやすくなるアイデアとして、バス事業者に「部活や教科書でリュックサックも大きくなっているので、荷物置き場を作ってほしい」「高校でバスの基本的な乗り方を紹介する講演会を開いたら良いのでは」などと提言した。

 バス通学をしている那覇高2年の野崎愛梨さん(17)は「親の送迎で通学して、バスの乗り方を知らない同級生も多い」と話した。