「欠陥機飛ばすな」 キャンプ瑞慶覧で150人、怒りの拳


この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 貞治
相次ぐ米軍ヘリ不時着や落下事故を受け、怒りの拳をあげる集会参加者=10日午後、沖縄県北中城村石平のキャンプ瑞慶覧ゲート前

 【北中城】沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場の所属機が、うるま市の伊計島と読谷村儀間で不時着するなど米軍関連の事故が相次ぐことを受け「基地の県内移設に反対する県民会議」は10日、北中城村石平の米軍キャンプ瑞慶覧ゲート前で緊急抗議集会を開いた。結集した約150人は「欠陥機を飛ばすな」「海兵隊出ていけ」などとシュプレヒコールを上げ、怒りの拳を突き上げた。

 参加者は「普天間基地は直ちに撤去せよ」と書いたプラカードを掲げたりしながら、ゲート前でデモ行進を展開した。集会中、MP(軍警察)が基地内から出る車を通すために市民を排除しようとして、もみ合いになる場面もあった。

 米軍機の部品落下があった宜野湾市の緑ヶ丘保育園の神谷武宏園長は「上空を飛ばないでほしいという私たちの最低限のお願いを聞いていれば、部品落下後の事故は起きなかった。もうこんな基地は閉鎖すべきだ」と指摘した。

 中村司統一連代表幹事は「沖縄の海も陸も米軍のものなのか。県民のものだ。事故の唯一の予防は上空を飛ばないこと。海兵隊撤退に向け団結して頑張ろう」と呼び掛けた。

 うるま市から駆け付けた米須朝栄さん(69)は「大事故に発展する可能性もあったのに、日本政府は飛行を認めた。県民をばかにしている」と憤慨した。