泡盛「くら」でハイボールはいかが?ウイスキーと同じ樽仕み ヘリオスが試飲会


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「くら」を試験的に試飲してもらうヘリオス酒造の渡嘉敷吏課長(右)=21日、那覇市牧志のヘリオスパブ国際通り店前(同酒造提供)

 ヘリオス酒造(名護市)は、樽(たる)貯蔵泡盛「くら」を活用した県外出荷拡大に向けた取り組みを始める。泡盛出荷量の減少が続く中、芳醇(ほうじゅん)で甘い香りや色味が、同じ樽仕みの蒸留酒・ウイスキーと近い特長を生かしてハイボールとしての飲み方を提案し、人気を集める洋酒からファン奪還を目指す。

 ヘリオスは国際通りにある直営店「ヘリオスパブ」で2月25日までの毎週日曜日、試飲会を展開する。くらを楽しんでいる様子を「#くらにクラクラ」のハッシュタグを付けて写真共有アプリ「インスタグラム」で共有すると景品が当たるサービスを行う。

 和牛やチキンと組み合わせて「食中酒」としての魅力を提案するほか、店内で音楽イベントを開いてイベントを盛り上げる。

 くらへの理解を深めるためパブから工場への誘客を進めていくほか、希少な古酒「くら原酒」を通じてくらが造られる物語性も訴求していく。

 泡盛の総出荷量が12年連続で減少する中、県内ではウイスキーの販売が伸びている。くらの魅力の認知も高まり、出荷量はこの2年で倍近い増加を続けている。

 ヘリオス酒造の渡嘉敷吏課長は「ウイスキーやハイボールの消費が増える中、通常の泡盛よりも、くらの方が入りやすいと思う。洋酒好きにアプローチしていきたい」と語った。