ハワイ慰霊祭報告書を刊行 沖縄戦の悲劇、平和の尊さ伝える


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沖縄戦で捕虜となり、移送先のハワイで亡くなった県人を弔う慰霊祭についてまとめた「平和への道しるべ2 報告書・写真集」

 沖縄戦で捕虜となり、移送先のハワイで亡くなった県人12人を弔う慰霊祭を執り行った実行委員会(渡口彦信、高山朝光共同代表)は31日までに、「平和への道しるべ2 報告書・写真集」を発刊した。

 昨年6月に実施した戦後初となる慰霊祭の様子を伝え、報道された新聞記事も掲載した。渡口共同代表と古堅実吉さんの元捕虜をはじめ、識者、県人会組織・ハワイ沖縄連合会(HUOA)などの慰霊祭参加者が平和へのメッセージを寄せている。

 前巻「平和への道しるべ」(2017年6月発刊)では、元捕虜や抑留中の捕虜の様子を知るハワイ県系人らの証言、当時の写真などを収録した。

 報告書は106ページで、500部を作製。このうち200部を販売する。1部千円で、収益は慰霊祭実行委の活動費に充てる。また、前巻の「平和への道しるべ」も1部千円で販売中。販売に関する問い合わせはハワイ沖縄プラザ建設募金推進本部(電話)098(887)0116。