台北の図書展に沖縄県産本初参加 13版元が30冊紹介


この記事を書いた人 琉球新報社
県産本の合同ブースで来場者に説明するボーダーインクの池宮紀子社長(右)=6日、台北世界貿易センター(県文化振興会提供)

 2018台北国際図書展(台北国際ブックフェア)が台湾の台北世界貿易センターで6日開幕した。沖縄から初めて出版社が参加し、13の版元の30冊を合同ブースで展示している。沖縄からボーダーインクの池宮紀子社長、沖縄時事出版の呉屋栄治編集部長ら4人が参加し、アジア各地の出版関係者との交流を通じて県産本の翻訳出版を目指す。11日まで。

 同ブックフェアは本の見本市で世界有数の規模を誇る。昨年は59カ国から621社が参加し、58万人が訪れた。今回も約60万人の来場が見込まれている。

 沖縄の出版関係者は2016年11月に開催された「東アジア出版人会議」沖縄大会をきっかけに、東アジアの出版人と交流を進めている。県文化振興会の支援を受けて沖縄時事出版が「県産本を中心とした東アジアへの情報発信」事業も行っている。

 今回の参加もその一環で、一昨年編集した「アジアの人々へ読んでもらいたい『沖縄県産本50冊』」から30冊を選び、韓国語、中国(台湾)語に訳した紹介文を準備した。今回紹介された30冊は、3月に県立図書館で展示される予定。