琉球泡盛、輸出増へ行動計画 政府や酒造組合 欧米に健康志向PR


この記事を書いた人 琉球新報社
泡盛輸出拡大に向けた行動計画について説明する宮腰光寛首相補佐官(中央)ら=7日、那覇市の沖縄総合事務局

 政府や沖縄県酒造組合、民間企業でつくる「琉球泡盛海外輸出プロジェクト」は7日、那覇市の沖縄総合事務局で会合を開き、海外輸出拡大に向けた行動計画を承認した。2017年の輸出量33キロリットル(見込み)を20年に約2倍の70キロリットルへと伸長させるため、動画などを使ったイメージ戦略や欧米市場、空手愛好家に的を絞った展開など6分野53項目に官民一体で取り組む。

 泡盛は日本酒やウイスキーに比べ輸出が遅れている一方で、沖縄を訪れる外国人観光客は6年連続で過去最高となるなど、泡盛の認知度を上げて消費を促す可能性は広がっている。

 行動計画では、ウオッカやテキーラなどアルコール度数が高い「ハードリカー」になじみがある欧州、北米市場には、低カロリーや低糖質といった泡盛の健康志向で浸透を図る。アジアからの観光客には泡盛ファンを増やし、帰国後も「インフルエンサー」として泡盛を広めてもらうような取り組みを進める。