瑞穂酒造(那覇市、玉那覇美佐子社長)は泡盛をベースとしたクラフトジンMIZUHO170th~Ori―Gin(アルコール度数48度、500ミリリットル)を開発した。香味付けに沖縄県産素材を使い、沖縄らしい味わいに仕上げた。カクテルベースとして世界で普及するジンを通し、世界に泡盛や沖縄の魅力を発信する。
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/002/201803/bbb2aecee7f02ecc40e9d24e4a0a6bd2.jpg)
MIZUHOは瑞穂酒造と県工業技術センター、東京農業大が共同開発した。フレッシュなシトラス感の強い「青:Fresh」、果実などに由来する「赤:Tropical」の2種類を用意した。琉球ガラス瓶入りを各250本限定で3月17日から1本8千円(税込み)で試験販売する。マーケティング結果を踏まえて改良し、5月をめどに本格販売する。
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/002/201803/68bbd228a8a6c524a5fb6bd2cea727de.jpg)
風味付けには西表島の高級ピーチパインの果皮やシークヮーサー、月桃の葉など県産品を中心とした10種類を活用。ジンの特徴であるジュニパーベリー(セイヨウネズの実)主体の風味に合わせるため、基となる泡盛の製法も見直し、本部町の桜の花から採取した酵母で作った泡盛を開発し、フルーティー感を高めた。
14日、関係者が県庁で記者会見し、中心となって開発を担った、瑞穂酒造品質管理室の仲里彬主任は「地域独自の素材が多くある沖縄だからこそ、瑞穂酒造だからこそ、できることを追求した」と語った。