泡盛ベースのジン開発 瑞穂酒造 県産素材にこだわり


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 瑞穂酒造(那覇市、玉那覇美佐子社長)は泡盛をベースとしたクラフトジンMIZUHO170th~Ori―Gin(アルコール度数48度、500ミリリットル)を開発した。香味付けに沖縄県産素材を使い、沖縄らしい味わいに仕上げた。カクテルベースとして世界で普及するジンを通し、世界に泡盛や沖縄の魅力を発信する。

クラフトジン「MIZUHO170th~Ori-Gin」

 MIZUHOは瑞穂酒造と県工業技術センター、東京農業大が共同開発した。フレッシュなシトラス感の強い「青:Fresh」、果実などに由来する「赤:Tropical」の2種類を用意した。琉球ガラス瓶入りを各250本限定で3月17日から1本8千円(税込み)で試験販売する。マーケティング結果を踏まえて改良し、5月をめどに本格販売する。

商品を開発した瑞穂酒造の玉那覇美佐子社長(左から2人目)、仲里彬主任(上写真上中央)ら=14日、県庁

 風味付けには西表島の高級ピーチパインの果皮やシークヮーサー、月桃の葉など県産品を中心とした10種類を活用。ジンの特徴であるジュニパーベリー(セイヨウネズの実)主体の風味に合わせるため、基となる泡盛の製法も見直し、本部町の桜の花から採取した酵母で作った泡盛を開発し、フルーティー感を高めた。

 14日、関係者が県庁で記者会見し、中心となって開発を担った、瑞穂酒造品質管理室の仲里彬主任は「地域独自の素材が多くある沖縄だからこそ、瑞穂酒造だからこそ、できることを追求した」と語った。