鹿児島銀行、4月から沖縄支店増員へ 融資増で対応強化


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鹿児島銀行沖縄支店=那覇市銘苅

 鹿児島銀行(鹿児島市、上村基宏頭取)は20日までに、沖縄支店の人員を4月1日から増やす方針を決定した。融資などに関する相談が増加しており、顧客対応を強化するため人員増加に踏み切った。増員数は明らかにしていない。現在の支店とは別に、沖縄県内で新たな支店を開設することについて、同行は「具体的なことは決まっていない」としている。

 鹿児島銀行は2015年9月、沖縄支店を那覇市内に開設した。17年4月には10人を増員して、現在は支店長を含めて27人が在籍している。県内では住宅ローンなどの個人部門のほか、法人向けの融資も実施している。同行は「お客さまからの相談が増えており、現在のマンパワーでは対応が難しくなっている」と増員理由を説明した。人員増に伴って今後、沖縄県内での取り組みをさらに進めていくとみられる。

 上村頭取は昨年8月、沖縄での営業強化に向けて、新たな支店の開設を検討していることを明らかにした。同行は「お客さまからの要望があれば、もう一つの店舗を開設したいと考えている。ただ現時点で具体的な内容や時期は固まっていない」としている。

 鹿児島銀行と肥後銀行(熊本市)を傘下に置く九州フィナンシャルグループは、グループ会社の九州経済研究所(鹿児島市)沖縄本社を4月1日に開設する。事務所は那覇市の鹿児島銀行沖縄支店内に設置する。