社会

遺留筆箱に「上間正男」 国吉さん発見、持ち主情報募る 糸満・摩文仁

国吉勇さんが島守の塔近くで収集した筆箱。ふたに「上間正男」と記されている

 沖縄戦犠牲者の遺骨・遺品の収集活動を約60年間続け、2016年3月に収集活動を引退した国吉勇さん(79)が那覇市の自宅に保管している大量の遺留品の中から「上間正男」との名前が記された黒い筆箱が見つかった。国吉さんの活動に協力してきた南埜(みなみの)安男さん(53)=那覇市=が11日、国吉さん宅で収集品を見ていた際、名前が刻まれた筆箱に気付いた。「持ち主に返したい」と国吉さんや南埜さんが持ち主や関係者らの情報を募っている。

 約60年間の活動の中で遺骨約3800柱を収集し、県へ引き継ぐなどしてきた国吉さん。遺骨とともに万年筆や水筒、定規、靴など10万点以上の遺留品も見つけ、「戦争資料館」として自宅の一角に大量に保管している。身元が判明した場合には、本人や遺族へ返却する取り組みも続けている。


 国吉 勇さん

 今回、名前が刻まれているのが確認された筆箱は縦約20センチ、横約6・5センチ、高さ2・2センチ。国吉さんが1999年に糸満市摩文仁の島守の塔近くで遺骨収集をしている際に発見した。

 国吉さんは「それ(持ち主や家族へ返すこと)が望み」と話し、心当たりのある関係者がいたら名乗り出てほしいと呼び掛けている。情報提供や問い合わせなどは南埜さん(電話)090(3840)9140。



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