広がれ 三線文化 沖縄県内有志 ペルー県人に10丁贈る


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 【沖縄】「世界の兄弟へ三線を送るプロジェクト」実行委員会(勝連盛豊代表)が、2月にペルー・リマで行われた世界若者ウチナーンチュ大会に合わせ、三線10丁をペルー県人会に寄贈した。21日、実行委メンバーが琉球新報中部支社を訪れ、報告した。寄贈に立ち会った若者ウチナーンチュ大会実行委員長の玉元三奈美さんは「カンカラ三線や板張りの三線で活動していた人たちもおり、本物の三線にとても喜んでいた」と話した。

三線の寄贈、修理への協力を呼び掛ける勝連盛豊さん(右)ら三線を送るプロジェクト実行委メンバーら=琉球新報中部支社

 同プロジェクトは、三線文化を世界に発信することなどを目的に、県民から寄贈された三線を直して海外県人会に送る活動をしている。

 勝連代表は「県内の三線店がボランティアで修理してくれているが、かなり負担をかけている。協力してくれる業者が増えてほしい」と呼び掛けた。次回の寄贈に向けて使用していない三線の提供も随時受け付けている。問い合わせは(電話)090(9785)2207(勝連)。

 寄贈者らは次の通り。(敬称略)

 【18年度三線寄贈者】栄野川盛正、安慶名澄枝、蔵本新、徳里盛一(以上うるま市)、池原次治、島袋達男(以上沖縄市)、徳元榮隆、諸見里安邦、宮城保彦(以上那覇市)、玉木正邦、照屋守榮(以上宜野湾市)、糸洲隆(金武町)、北条真子(北谷町)、島袋千代子(読谷村)

 【メンテナンス協力者】県三線製作事業協同組合、又吉三味線店(又吉章盛)、三線工房いーばる(上原正男)、英光三線店(平良英光)