【ハワイ】沖縄プラザ募金協力を ハワイ連合会が呼び掛け


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商業施設建設で県民からの寄付を呼び掛けるコートニー高良会長(前列右から6人目)らハワイ沖縄連合会役員とハワイ沖縄プラザ実行委員

 ハワイ沖縄連合会(HUOA)が昨年着工した商業施設「ハワイ沖縄プラザ」が4月、完成する予定だ。プラザ建設は、「いく世までぃん(いつの世までも)」をテーマに1世から受け継がれてきた沖縄文化を後世へと繋(つな)ぐために同連合会が一丸となって取り組んでいるプロジェクトである。

 ハワイ沖縄連合会は、1990年に開館したハワイ沖縄センターを拠点に各市町村人会のクラブ活動や琉球芸能のリサイタル、連合会の行事など、毎年数多くのイベントを開催している。センターはハワイのウチナーンチュのよりどころとなっているだけではなく、沖縄や海外との交流拠点として重要な役割を果たしている。しかし、四半世紀の歳月を重ねたハワイ沖縄センターは老朽化し、維持管理費は年々、連合会の負担となっている。こうした現状から、完成予定のプラザのテナント収入は今後、連合会が実施する行事の運営費や沖縄センターの維持管理費に充てられる。連合会の財政を安定させ、連合会の使命である「沖縄の文化歴史の保存継承」を進める上で、プラザ建設は大きな意義がある。

 沖縄県内では、沖縄ハワイ協会、ハワイ沖縄プラザ建設募金推進本部が中心となって、県民から寄付金を募っている。2団体では1億円を目標に募金活動を推進しており、既に8300万円余の募金が沖縄県、市町村、各種団体、個人から寄せられた。今年、県からの補助金1500万円で赤瓦屋根も実現した。ハワイ沖縄連合会は「県民の協力に大変感謝している」としている。

 ハワイ沖縄連合会は9月のオキナワンフェスティバルに合わせ、ハワイ沖縄プラザのオープニングセレモニーを開催する予定だ。連合会では沖縄から多くの支援者の参加を期待し、共に祝う準備を進めている。ハワイ沖縄連合会では引き続き県民の募金への協力を求めている。

 募金に関する問い合わせはハワイ沖縄プラザ建設募金推進本部(電話)098(887)0116。

(比嘉具志堅華絵通信員)