4月8日の語呂合わせで「島ヤサイの日」の8日、県内11カ所のJAファーマーズマーケットで島野菜(沖縄の伝統的農産物)の特設コーナーが設置される。一部店舗では試食もあり、島野菜の認知度向上と継承をアピールする。島ヤサイの日は、JAおきなわが島野菜の消費や生産の拡大を目的に2015年に制定した。
島野菜は(1)戦前から食される(2)郷土料理に利用される(3)沖縄の気候や風土に合っている-を定義に、県農林水産部が指定している。カンダバー(甘藷(かんしょ)の葉)やシマナー(カラシナ)、ゴーヤー(ニガウリ)など28品目ある。
量販店に出回らないものもあり、地域や時期によって入荷がないこともある。南風原町でニガナ(ホソバワダン)やハンダマ(スイゼンジナ)を栽培する伊佐真彦(しんがん)さん(68)は「昔からある野菜だから、継承していくのが僕らの仕事だと思う」と話した。