翁長知事の手術、順調に終了　組織検査結果は２週間後

　沖縄県の富川盛武、謝花喜一郎の両副知事は２３日、那覇市の県庁で会見し、翁長雄志知事が２１日に受けた手術の内容などを説明した。手術は翁長知事の膵臓（すいぞう）に見つかった腫瘍を取り除く外科的治療で、膵体尾部（すいたいびぶ）と呼ばれる部分を切除したとし、富川副知事は「予定通り順調に終了した」と述べた。

　腫瘍が良性か悪性かを調べる組織検査の結果が出るまで２週間程度要するといいう。公務復帰のめどについて富川副知事は「回復やリハビリを総合的に判断し、医師と相談して決める。一般的に同様の手術の場合には４～５週間で退院する場合が多い」と述べた。具体的な見通しが立つのは検査結果が出た後との認識を示した。

　翁長知事は術後に集中治療室（ＩＣＵ）で治療を受けており、手術翌日には家族と会話し、ベッドから起き上がったことなど容体を説明した。翁長知事の言葉として「県民の皆さまには、私の体調面でご心配をお掛けした。一日も早く公務復帰するため、回復に向けたリハビリに取り組み、県民の皆さまにお会いし、元気な姿をお見せしたい」とのコメントを紹介した。

　米軍普天間飛行場の辺野古移設に伴う埋め立て承認の「撤回」について、富川副知事は「知事の意志は固い。（公務に）戻ってきて『やる』というふうに考えている」と強調した。