作家25人、辺野古訪問 座り込み市民らと交流


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
辺野古に座り込む市民と共に「沖縄を返せ」を歌う作家ら有志=19日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前

 【辺野古問題取材班】20日に宜野湾市で開催される日本ペンクラブの第34回「『平和の日』の集い」に参加するため来県した作家ら有志25人が19日、米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設が計画されている名護市辺野古を訪れた。米軍キャンプ・シュワブのゲート前で基地建設に反対し座り込みを続ける市民と交流した。

 歌人の道浦母都子(もとこ)さんは「沖縄が好きで20回近く来ているが、そこに基地が集中していることが私には重いし、許せない。書くことで皆さんを応援したい」と話した。
 作家らは、稲嶺進前名護市長や山城博治沖縄平和運動センター議長から新基地建設問題について説明を受けた。稲嶺前市長は「沖縄に民主主義があるのか。地方自治があるのか。ペンの力で全国、世界の皆さんに沖縄の現実を知らせてほしい」と訴えた。近畿大学人権問題研究所客員教授の西村秀樹さんは「ペンには限界もあるが、心に平和のとりでを築いていきたい。今日は娘も来ているが、娘に日本は民主主義の国だと伝えたい」と話した。海上では市民がカヌー30挺、船4隻を出して抗議した。