学校擁壁 沖縄県内も調査 13市町村が点検実施・指示


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 大阪府北部地震で小学校のブロック塀が崩れて小4女児が亡くなったことを受け、県内の市町村でも学校施設の擁壁の危険度を調べる緊急調査が行われている。20日時点で少なくとも13市町村が、学校施設の擁壁の安全点検をしたり、点検を指示したりした。県教育庁は20日、擁壁の適切な維持管理を求める文科省の通知を全市町村に送付。県としても近く調査する。

 浦添市、豊見城市、久米島町、西原町、中城村、北中城村では20日までに公立の学校施設の擁壁を点検し、現時点で法令違反など問題はないと確認した。八重瀬町では、擁壁にブロック塀が使用されている学校を点検し、問題はないとした。うるま市と宜野座村でも19日に点検を実施し、結果を精査している。座間味村でも学校関係者が自主的に点検を進めている。

 那覇市では19日に、全小中学校に対し、学校を囲うブロック塀やフェンスの位置、危険度などを目視で調査し報告するよう求めた。1週間をめどにまとめ、対応を検討するとしている。沖縄市と南風原町でも20日までに擁壁の安全点検や調査を各校に呼び掛けている。

 そのほか、宮古島市や東村など9市町村で点検を検討している。毎月点検していることや擁壁にブロック塀を使用していないことから、現時点で点検の予定がない地域もある。