セブンイレブン 県内複数工場検討 デザートで新設も


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沖縄進出の展望について報道陣の質問に答えるセブン―イレブン沖縄の久鍋研二社長(中央)=4日、浦添市港川

 セブン―イレブン沖縄の久鍋研二社長は4日、コンビニ大手セブン―イレブンの沖縄進出に向けて、県内に複数の工場を設置することを検討していると明らかにした。同社は弁当や総菜などを製造する工場を浦添市港川に整備する。新たに工場を整備する場合は、デザートなどを製造することを想定している。2019年秋ごろに予定している沖縄進出は、浦添の工場に近いエリアから出店するという。

4日に地鎮祭が行われた弁当や総菜などを製造する専用工場のイメージ図(セブン&G財団広報アイ・ホールディングス提供)

 セブンが浦添市に整備している工場は今月から工事を始めて、19年7月の完成を目指している。セブンにとって沖縄進出に向けた最初の専用工場となる。久鍋社長は「浦添の工場は弁当などの商品を製造する。それ以外のカテゴリーもあるので、規模は大きくないかもしれないが、いろんな商品を供給できるように(別の)工場が必要になる」との見方を示した。

4日に地鎮祭が行われた弁当や総菜などを製造する専用工場のイメージ図(セブン&G財団広報アイ・ホールディングス提供)

 県内で最初に店舗を構えるエリアについて「なるべく(浦添市の)工場の近くから出店したいという考えはある。短時間で商品が届くエリアを希望している」と説明した。具体的な場所については明らかにしなかったが「10~20店を同時に開店して1号店を造りたい」と話した。セブンは24年2月までに県内で約250店舗を展開する予定だ。

 県内離島への出店の可能性について「今の時点ではないが将来的には出店したい」と強調した。沖縄の工場について「沖縄で商品を製造して、メイドイン沖縄のブランドとして海外に勧めていきたい」と目標を掲げた。