名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票実施を目指し、「辺野古」県民投票の会が実施している署名集めは3日時点で、法定署名数の半分にあたる1万2千筆にとどまっている。締め切りが23日に迫っていることから、同会では取り組みを強化する。安里長従副代表は「沖縄の未来は、県民自ら考え決めていこう」と一人でも多くの署名を呼び掛た。
同会の安里副代表は、これまで県民投票に慎重姿勢だった「オール沖縄会議」から協力を得られたとし、7日に辺野古で開催される新基地建設断念を求める県民集会でも街頭署名運動を展開する考えだ。タウンプラザかねひでの店舗でも、7日から毎日、本島内の9店舗で街頭署名運動を展開する。同時に特製ステッカーやTシャツの販売も強化し、県民に広く理解と協力を求めていく。
安里副代表は「『一筆でも多く』を合い言葉に、できることから全力で取り組んでいるが、県民への周知にはまだまだ課題が残る」と強調する。メディアの報道などで以前より活動は活発化しているものの、「希望者全員が署名できる態勢は整っていない」とする。同会事務所には連日「署名したくてもどこで、どのようにすれば良いのか分からない」という市民からの問い合わせも相次いでいるという。
同会では、署名希望者は会事務所まで問い合わせるよう呼び掛けている。
県民投票に向けた署名に関する問い合わせは会事務所(電話)098(951)3655。