【今帰仁】やんばる急行バス(今帰仁村、宮城勇社長)は、バスの位置や時刻表などを、国の定めるデータ仕様「GTFS」で公開する取り組みを始めた。国内外の経路検索アプリなどへの採用が狙いで、県内バス業者では初。
データは自社サイトのほか、各国の公共交通情報を集めたサイト「トランジットランド」でも公開を予定する。同社バスの経路情報は、グーグルマップの経路検索機能にも採用されている。
同社バスは、利用客の約半数を外国人観光客が占める。担当する譜久里長輝さん(37)は「グーグルマップはメジャーで、英語や中国語、韓国語などにも対応する。外国人の観光客も利用しやすい」と強調する。県は観光客が沖縄到着後に利用する観光2次交通情報の公開(オープンデータ化)に取り組んでおり、同社はそれに先行した格好だ。
同社はバスにGPSを取り付けて、位置情報の活用に力を入れてきた。昨年8月からは、ホームページで運行中のバスの現在位置や空席状況を公開している。譜久里さんは「今後も新規路線の開設や、アプリの利便性向上に取り組みたい」と意気込みを述べた。