県民投票署名 法定超え 3万3722筆、秋以降に実施


この記事を書いた人 大森 茂夫

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票の実現を目指す「辺野古」県民投票の会は17日、県庁で記者会見を開き、県民投票実施に必要な署名が3万3722筆に達したと発表した。同会が県民投票条例の制定を県知事に直接請求するには、県内有権者の50分の1に当たる2万3千筆余の署名を集める必要があるが、これを約1万筆上回った。手続きが順調に進み、県民投票の条例案が10月末までに可決されれば、早くて秋、遅くとも来年4月頃までには実施される見通しだ。

 県民投票の会は今月23日まで署名集めを実施し、その後10日以内に各市町村選管に署名簿を提出する。各選管による審査を経て、同会は県知事に条例制定を請求する。県知事は請求から20日以内に県議会を招集し、条例案や関連予算案を提出する必要がある。県議会与党会派は県民投票を支持しているため、条例は可決される見通しだ。

 県民投票の条例案を県議会に提出する知事が投票日を決定する。県は市町村議会の補正予算の審議時間や県への周知など必要な手続きを踏まえると、県民投票実施の時期は最短でも12月以降と判断しており、11月18日投開票の知事選後になると想定している。