辺野古新基地建設に反対する市民団体が中心となり、15日から那覇市久茂地の県民広場で実施されていた「埋立承認の即時撤回を求める座り込み」が20日、最終日を迎えた。沖縄本島に接近している台風10号の影響で一時、強い雨風に見舞われたが、約80人が座り込み「翁長知事、一刻も早く埋立承認を撤回して」と訴えた。6日間の参加人数は延べ590人だった。
20日、座り込みをする市民の前で講演した元参院議員で核兵器から命を守る県民共闘会議の山内徳信共同代表は瀬長亀次郎、阿波根昌鴻の両氏の名を挙げ「日米政府にいじめられ続けた戦後の沖縄には、闘いの教訓がいっぱいある」と指摘。「一番力を持っているのは権力ではなく、市民の団結の声だ」と強調し、新基地建設の阻止に向け連帯して闘い抜こうと呼び掛けた。
座り込み終了後、市民ら約50人が県庁で渡嘉敷道夫基地対策統括監ら県職員と面談した。市民らは県が示す承認撤回の時期や、政府との法廷闘争への備えが「甘過ぎる」「危機感がなさ過ぎる」と批判し、「宝の海を守るためにも今すぐ賢明な判断をして」と迫った。